あっという間に２０１６年が終わり、２０１７年を迎えました。　
　今年の運勢について書かれた本を読むと「今年１年はろくなことがありません。おとなしくしていてください。」と書いてありました。「１年間…ろくなことがない…１年間おとなしく…。」
　１年って長いですよね。。おとなしくって３年寝たろうじゃあるまいし…。こうするといいよ！といったアドバイスも書かれておらず、１年の始まりに…新手の嫌がらせ以外のなんでもないです…。

　さて、大みそかの日、紅白を見たあと「初日の出が見たい！」と夫が言い出したので、早起きをして日の出スポットに行くことになりました。神奈川県の観音崎に向かって、朝の４時に自宅を出発。５時ごろに目的地に着くと、観音崎周辺の駐車場は、すでに日の出をまつ人たちで埋まりつつありました。日の出の予定時刻は６時５０分頃だったので、車の中でのんびりしていると…いつのまにか寝入ってしまいました。
　はっと目を覚ますと、時間は６時３０分。でも、なんだか周りが少し明るくなり始めている気が…。２人で大急ぎで海岸に向かいながら、「ま、まさか…日の出ちゃった？」「日の出見にきて駐車場で寝ている間に日の出ちゃった？？」とあせりながら言っていたら、おかしくなって酔っ払いみたいにけらけら笑いながら走っていきました。
　
　海岸に着くと、雲の隙間から漏れ出る日の光で少しずつ明るくなっているものの、まだ太陽は顔を出していません。「間にあってよかったね。」と言い合いながら、海辺のベンチに腰を下ろして、そのときを待っていました。
　待っているとなかなか日は出てきません。寒くてまどろっこしくなってきました。
それでも待っていると、雲の隙間から強い光が射し、雲と空との境目のところに金色の光が伸びて大きな光が少しずつ、少しずつ姿をのぞかせていきました。

　馬鹿みたいな感想ですが、「太陽ってきれいだな。」って思いました。
太陽の光が海に反射して、光の道が陸地に向かって伸びている。ゆらゆらゆれる光の道。
わたしたちが見ていない日も、太陽はこうやって昇っているんですよね。すごいなぁ。
まっくらだったのに、今は太陽に照らされて明るい陽に包まれている。　知らぬ間にいつも照らしてくれていたんですね。ご来光に向かって心のなかでそっと伝えます。

　今年も１年よろしくお願いいたします。精進いたしますので、見守っていてください。