散歩をしているとパン屋さんを発見しました。いいにおいに誘われて、イチジクとナッツの入ったものとシナモンのパンを買いました。シナモンのパンは焼き立てで、包まれた紙に触ると温かさが伝わってきます。

　パン屋の近くにあるベンチに座り、シナモンのかおりがぷわっとわきたつ焼き立てのパンをぱくり。中はあつあつで、まだちょっとあたたかさで湿っていて口いっぱいに麦の香ばしさが広がります。あぁ、焼き立てのパンっておいいいいいいいいいいいいしい！

　

　おいしいものはおいしいうちに。私の実家の密かな家訓です。

　ですから、ごはんは作られたものをすぐに食べます。温かいものは温かいうちに。あたりまえだけど、食べ物をおいしく食べる大事な法則その１。
　まだ湯気の立ち上るスープ。焼き立てのじゅうじゅうといっている魚（もちろん！大根おろしとしょう油を添えて）。目玉焼きにハムを１枚でも。

　こった料理でなくても、つくりたてのものを食べる。それだけで、食べ物のおいしさを１２分に味わえる気がします。つくりたての食べ物は、パワーをおすそわけしてくれます。それがつくりたての魔法です。